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ラングの「未開人」論(1)

彼の一貫性の表れだという視点から、ラングの未開人論を辿ってみたいと思います。「未開人」と訳した語は”savage“で、「野蛮人」という意味もあります。日本語の「未開人」は今では差別用語とされていますが、19世紀の植民地時代には植民地の先住民族をこの語で呼んでいました。

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ラングとThe Magazine of Art

The Magazine of Artという雑誌は1878年創刊で1904年まで続きましたが、1881〜1886年に詩人のウィリアム・アーネスト・ヘンリー(William Ernest Henley: 1849〜1903)が編集長として担当した時期に変貌を遂げ、中産階級の美的センスに多大な影響を与えたと評されています。それは美術分野だけでなく、詩、散文、批評、考古学、民俗学なども含め、定期的な執筆者にはヘンリーの友人であったロバート・ルイス・スティーブンソンもいます。ラングも頻繁に寄稿しています。

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ラングの一貫性

ラングを評する時に使われる”versatile”という語の意味は「多才、多方面」だというのは、見てきた通りです。ところが、もう一つの意味に「変わりやすい、きまぐれ」があることに着目して、「ラングはversatileではない」と主張した同時代人の評論家がいました。

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